あなたの飲食店ではウォークインの集客は十分に出来ていますか?
最も重要な施策とは何か?
なぜ看板やファサードが重要なのか?
- 特に行く店を事前に決めていない潜在顧客に、自店舗に目を留めてもらい、足を止め、入店を促す営業マンのような役割を持つ
- 事前に自店舗のことを知っていて、来店をしようとしている潜在顧客が、迷わずに見つけてスムーズに来店できるようにする
飲食店のウォークイン客と予約客の比率は店舗の立地や周辺の環境によって大きく変動します。
1番の営業マンのような役割をファサードに持たせるのは、
人通りの多い繁華街や駅前、観光通りのような立地でウォークイン客の比率が高い場合に特に有効です。
2番は人通りの多い立地はもちろんですが、
あまり通行量がない立地にある隠れ家的なお店で、事前予約など
目的を持った来店が多い場合にも非常に有効な要素です。
看板・ファサードを見直すステップ
ステップ1:お客様と同じように、店の周辺を実際に歩いてみる
あなたが店長さんなら、毎日自分が店に出勤しているのだから、お店の見え方なんて知っている、と思われるかもしれません。
しかし、それこそが盲点なのです。
自分が働くお店なので、店がどこにあるかはもう知っているし「探す」という視点をなかなか持つことができず、
また毎日見ているがために客観的な視点が欠け、ちょっとした異変に気がつくことができなくなってしまうのです。
・自店だけではなく周囲にも目を配りながら歩く
・店舗前の前後もしくは左右300mくらいから動画を撮りながら歩く
・あまりお店のことを知らない友人などに協力してもらう
ステップ2:実際にお客様目線で歩いて見て気がついたことをすべて紙に書き出す
ステップ3:紙に書き出した課題の解決策を考える
ファサードのテコ入れしただけで前年売上対比が130%アップした丼専門店

このお店はせっかく人通りが非常に多い観光地なのに、お店の前に立ってもいまいち何のお店だかわからないという問題がありました。しかし、その問題点に着目して看板とファサードのテコ入れをしたところ、なんと売上が前年対比130%伸びたのです。
出店間もない頃は集客に苦戦し、看板を手に持たせたスタッフを呼び込みのために外に配置していました。ただ、スタッフを呼び込みのために配置するというのは、お店を回すスタッフ+1名の人件費がかかります。しかも呼び込みはそのスタッフの力量により集客力が大幅にブレるので、あまり効果的ではありませんでした。
そこで私は集客の相談を受け、まずは現地調査に向かいました。
観光通りを観光客の気分になって、ゆっくりといろんなものを見ながら歩いてみます。
店から数百メートル離れたところから店に向かって歩き、通り過ぎ、また逆から歩いてみて、致命的な事に気がつきました。
- お店に向かって歩いてきても存在に気がつかない
- 店の前に来ても何の店かよくわからない
このような状態で呼び込みスタッフを配置したところで、成果はさほど上がらないのは明らかでした。
このケースの場合、努力すべきポイントは呼び込みではなく「看板とファサード」だったのです。
問題1:お店に向かって歩いてきても存在に気がつかない
解決策
店前に両面のA型看板を設置。店の正面に対して90度に設置し、通りの両側から歩いて来たときに店舗の存在に気がつきやすくした
問題2:店の前に来ても何の店かよくわからない
解決策
入口横にある縦2メートルくらいの大きな壁面の空きスペースに、ウリである丼の写真を大きく配置した大型ポスターを設置した
この2つの対策をすることで店の存在感が増し、入店率も大幅に改善されたのです!
1日中外に呼び込み用人員を配置しなくても大型ポスターと看板がしっかり通行人にアピールをしてくれる営業マンとなってくれたのです。
人件費を抑える事もでき利益率も向上したのは言うまでもありません。
まとめ
もしあなたがウォークイン来店が少ないと悩んでいるのであれば、最優先ですべきことはまちがいなく看板やファサードの見直しです。
この記事で解説した手順と事例を参考に、ぜひ自店舗で取り組んでみてください。
必ずしも大掛かりな事をしなくても、ちょっとした気付きや工夫が来店に繋がります。
ぜひ今日すぐにでも、まずは「お客様目線」で自店舗の周辺を歩いてみてはいかがでしょうか?